中小企業が陥りやすい法的な落とし穴とその回避法

今回は中小企業が陥りやすい法的な落とし穴についてお話ししようと思います。法的な問題は、ビジネスの成長や存続に深刻な影響を与える可能性があります。しかし、多くの中小企業は法的リスクを正しく認識していないことがあります。ここでは、そうした陥りやすい落とし穴とその回避法について解説します。

契約書の不備

契約書はビジネスにおいて重要な役割を果たしますが、中小企業では契約書の作成が適切でないことがあります。不備な契約書は紛争の原因となり、法的なトラブルに発展する可能性があります。回避法としては、契約書の作成を専門家に任せるか、専門家のアドバイスを受けながら作成することが重要です。相手側から提示された契約書に不安がある場合は、専門家へリーガルチェックを依頼する方が賢明です。思わぬ損害を被るよりは、専門家への依頼の方が断然安く済みます。
このようなご相談は行政書士、もしくは弁護士へ依頼しましょう。

知的財産権の侵害

知的財産権の侵害は、中小企業にとって致命的なダメージを与える可能性があります。特許や商標、著作権などの知的財産権を保護することが重要です。また、逆に他社の知的財産権を侵害しないよう、十分な調査や専門家の助言を得ることが必要です。
著作権分野や知的財産権に関わる契約書の作成は行政書士の業務ですが、特許や商標登録等の特許庁への代理申請は弁理士の業務となっております。

労働法の違反

労働法の違反は、企業にとって大きなリスクとなります。中小企業では、労働法の知識が不足していることがあります。労働契約や労働時間、賃金などに関する法律を遵守することが重要です。適切な雇用契約の作成や労働法に関する研修を行うことで、法的リスクを回避できます。
こちらは社労士へ相談しましょう。

税務の不正行為

税務の不正行為は、企業にとって重大な法的リスクとなります。中小企業では、税務処理の複雑さや専門知識の不足から、誤った申告や記帳が行われることがあります。税務申告や記帳は正確に行うことが重要です。税務申告に関する専門家のアドバイスを受けることで、税務リスクを回避できます。
こちらは税理士へ相談しましょう。

最後に

法的な落とし穴からビジネスを守るためには、正確な知識と適切な対策が不可欠です。専門家の助言を受けながら、法的リスクに備えることが、安定したビジネスの基盤を築く上で重要です。

弊所では契約書作成やリーガルチェックを承っております。また他士業との連携もございますので、法的に不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

鈴木 愛美
鈴木 愛美
さいたま市の気軽に頼れる秘書系行政書士です。
過去のメガバンク法人融資担当とベンチャー企業勤務での経験を活かし、行政書士として中小企業支援を目指しております。会社設立や各種許認可、契約書、補助金申請等をサポートいたします。融資相談も承っており、事業計画書も作成可能です!